JF2NLH

アマチュア無線をゆるく楽しんでいます

自作小型 WinKeyer 故障

静岡県西部ハムの祭典 PR 運用で JA2RL/2 を運用しました。
運用時に発生したトラブルの備忘録その1です。

運用開始前に周辺機器を点検していたところ、パドルを操作して短点が出る時と出ない時があることに気づきました。
接続状態は、パドルからステレオケーブルで自作の小型 WinKeyer のパドル入力に接続、ノートPCから USB で小型 WinKeyer の USB 端子に接続、キーヤーのキー出力を無線機のキー入力に接続というオーソドックスな接続です。

運用においてパドル操作でキーヤーから短点が出ないのは致命的な問題です。早急に調査を開始。最初はパドルの端子の接触不良かと思い、思いつく部分を一通り触ってみましたが改善しません。物理的なものか電気的なものか切り分けのため CTESTWIN のキー入力からCW送信の機能を使い信号を出してみたところ、問題なく短点も長点も送出できます。どうも物理的な問題のようです。

パドルとキーヤーを接続しているケーブルをごにょごにょ触ると短点が出る場合と出ない場合があることに気づきました。さらにパドル側の問題かキーヤー側の問題か、はたまたケーブルの問題かさらに切り分けを進めたところ、キーヤーに挿し込んでいるプラグの向きによって短点が出ない場合があることを突き止めました。

さらに被疑範囲の絞り込みのため自作 Winkeyer のケースを開けてみたところ、パドルを刺すジャックの配線のハンダが取れていて短点側で接触不良を起こしているのを発見しました。このためジャックの向きを変えると本体が少し動き端子に微妙に接触していたようです。ジャックのハンダを見るといわゆるイモはんだ状態で簡単に配線が取れてしまうダメダメな状態でした hi これまで2年以上使っていたのに振動などが要因で弱い部分がダメになってしまったのでしょう。

さて対処をどうしようかです。運用場所には先の尖ったハンダごては無いためすぐに処置できません。何らかの方法で接続しないことにはキーヤーが使えません。
使われているジャックの作りを見ると、ジャックの先の短点部分はバネで押えるようになっています。そこでハンダが取れてしまった配線の先をジャックの短点端子のバネ部分に挿し込み、パドルのケーブルのプラグをジャックに挿し込むと、接点バネが縮んで配線を抑えつけるように接触されて固定ができました。この方法が功を奏しケーブルをごにょごにょしても問題なく短点が出るようになりました。よかった。
もし取れたのが長点側だったら、ジャックを挿し込んでも押さえる部分が確保できなかったので、バネの付いた短点側だったのが不幸中の幸いでした。

この応急処置をしたことでキーヤーが使えるようになり、運用期間中はキーヤーのジャックからプラグを抜かないように注意し、その後に問題の再発なく JA2RL/2 を運用することができました。

故障した自作の小型 WinKeyer は、後日ジャックの端子から外れた配線をハンダづけして復活しました。